FOCUSスパコンでのiconCFDのベンチマークの結果が以下イベントで報告されました。
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「平成28年度第2回産業用クラウドスパコン利用推進協力会(賛助会員交流会)」
平成29年2月24日(金) 計算科学センター セミナー室
http://www.j-focus.or.jp/news/information/entry-1456.html
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2.FOCUSスパコン上での流体解析におけるiconCFDの並列性能(三菱電機株式会社)
三菱電機(株)からは、FOCUSスパコン AシステムとDシステムを使用し、オープンソースベースの汎用CFDソフトウェアiconCFDの並列性能ベンチマークテスト結果の報告がありました。
解析対象はiconCFDの標準ベンチマークで用いられているレーシングカーモデルの外部流れとして、メッシュ数、並列数を変更し、繰り返しの計算時間で比較した測定結果が示されました。
討議では、コア数とメモリ容量とのバランス効果やスケーラビリティ等に関し活発な質疑・意見交換がありました。
(発表資料)
FOCUSスパコン上での流体解析におけるiconCFDの並列性能
【財団運用グループコメント】
- A,Dシステムを比較し、Dシステムがより高いスケーラビリティであることが確認されました。
- 使用するノード内コア数を減らし、コアあたりのメモリ割当を増やすことによって計算時間が短縮することが確認されました。
P.13 使用するノード内コア数を半減する(模式図)
P.16 Coarse Mesh:約2000万メッシュ
P.20 Standard Mesh:約1億メッシュ - 以上を鑑みると、Dシステムと汎用CPUが同じで2倍のメモリ(128GB)を搭載しているEシステムではより高速の計算が期待されます。