7回目となる "「京」を中核とするHPCI活用を見据えたチューニング講習会" を平成24年10月12日(金)13時から16時の間で計算科学センタービル2階実習室にて行いました。
今回の講習会には2名の参加をいただきました。講習会は弊財団高並列計算支援員が講師、「京」のソフトウェアチューニングを行っている富士通の技術者が副講師を務めました。
講習会では、HPCIで利用できるスパコンの概要、プロセス並列のみのフラットモデルとプロセス並列とスレッド並列のハイブリッドモデル、大規模並列環境である京コンピュータにおけるハイブリッドモデルの重要性とチューニングのノウハウなどについて解説を行いました。講義の合間にも質疑応答がなされ、富士通技術者の経験を踏まえたチューニングのコツが披露されました。講義内容は4月より行っているものと同じですので、これまでの講習会開催報告もご覧ください。
講義の間の休憩時間を使って、京コンピュータ見学コーナー、FOCUSスパコンの見学を行いました。
ご参加頂きました皆様、ありがとうございました。 ”「京」を中核とするHPCI活用を見据えたチューニング講習会”は今後も月1回行っていきます。次回は11月9日(金)に開催致します。今回都合がつかなかった皆様は是非次回の講習会にご参加ください。以降の開催スケジュールはイベントカレンダーをご参照ください。
また、本講習会の中級編を開催しております。中級編は本講習を踏まえた実習中心の講習会となります。10月は本講習会の後10月15日(月)に開催致しました。こちらの開催報告も是非ご覧いただき、参加をご検討ください。中級編の次回の開催は11月12日(月)になります。
講習会についての皆様のご要望を request@j-focus.or.jp までお寄せください。
講習会の様子
「FX10の概要」についての解説
ノードは計算実行用ノードとディスクアクセス等の通信用ノードに分かれています。
計算ノードはTofuインターコネクトにより接続されています。
ファイルシステムはローカルファイルシステムとグローバルファイルシステムがあります。
高度計算科学研究支援センタービル2階の展示コーナーの見学を行いました。
ここには世界一をとった歴代の日本のスパコン、数値風洞、CP-PACKS、地球シミュレータの各々のモジュールの一部が展示されています。
京コンピュータ展示コーナーの見学を行いました。
写真にあるのは展示されている京コンピュータの筐体模型です。
Intel言語環境と富士通言語環境の間で非互換な関数について解説を行いました。
「京」を中核とするHPCI活用を見据えたチューニング講習会(9月)アンケートおよび回答
プログラム
1) 開始の挨拶
2) HPCIで利用できるスパコンの概要
3) ハイブリッド並列プログラミング
4) プログラム移植
5) 休憩
6) プログラムチューニング前半
7) 休憩
8) プログラムチューニング後半
9) Q&A
設問1 1-9)の項目について、内容(長さ)はいかがでしたか?
不十分 十分 過多
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1) 2
2) 2
3) 2
4) 2
5) 2
6) 2
7) 2
8) 2
9) 2
設問2 1-9)の項目について、もっとも改善して欲しいものについて要望や
コメントをお願いします。
・非互換の所はCの場合も追加してもらえるといいと思います。 ・プロファイリングの例を1つのせてもえるといいと思います。 ・見学会では、ゆっくりと説明を聞きながらみることができ、大変興味深かったです。 ・私自身、勉強不足でチューニングやプログラミングに関する知識が乏しく難しい点もありましたが、全体的な流れが非常にわかりやすかったです。 ・プログラミングに関する基本的な講習会があるならば、改めて勉強させて頂きたいと感じました。
これまでの講習会開催報告
【9月14日】「京」を中核とするHPCI活用を見据えたチューニング講習会
【8月10日】「京」を中核とするHPCI活用を見据えたチューニング講習会
【7月13日】「京」を中核とするHPCI活用を見据えたチューニング講習会
【6月8日】「京」を中核とするHPCI活用を見据えたチューニング講習会
【5月11日】「京」を中核とするHPCI活用を見据えたチューニング講習会
【4月13日】「京」を中核とするHPCI活用を見据えたチューニング講習会
(中級編)
【10月15日】「京」を中核とするHPCI活用を見据えたチューニング講習会中級編