【開催報告】「京」を中核とするHPCI活用を見据えたチューニング講習会(4/13)

2012年4月16日 | Last modified: 2018年8月21日

Ch. 1.1

HPCIで利用できるスパコンの例

最初となる「京」を中核とするHPCI活用を見据えたチューニング講習会を平成24年4月13日(金)14時から17時まで計算科学センタービル2階実習室にて行いました。
定員20名に対し、事前登録18名、当日参加16名と「京」を中核とするHPCIへの期待が非常に大きい事を改めて実感しました。
初めての講習会ということで初心者から中級者をターゲットに、以下のプログラムの内容をそれぞれどのレベル(簡略にあるいは詳細に)まですれば良いか、模索しながら始まりました。
講習中、参加者からは盛んに鋭い質問が飛び交い、予定時間を超過する等、次回以降の内容とスケジュールを考えさせられる場面もありました。
アンケート結果も踏まえまして、次回以降に改良を加えたいと思います。
今回、ご参加頂きました皆様、ありがとうございました。
ご都合がつかなかった皆様、次回5月11日(金)、次々回6月8日(金)14時から17時まで計算科学センタービル2階実習室にて行いますのでご参加よろしくお願いします。

プログラム :
1)14:00- 14:05 ( 5分) 開始の挨拶
2)14:05- 14:20 (15分) HPCIで利用できるスパコンの概要

3)14:20- 14:35 (15分) ハイブリッド並列プログラミング

4)14:35- 14:45 (10分) プログラム移植

5)14:45- 15:00 (15分) 休憩

6)15:00- 15:45 (45分) プログラムチューニング 前半

7)15:45- 15:55 (10分) 休憩

8)15:55- 16:40 (45分) プログラムチューニング 後半

9)16:40- 17:00 (20分) Q&A


1次元トーラスと3次元トーラスの説明

1.8.1 インターコネクト:3Dトーラスとは


プログラミングの観点からプロセス並列とスレッド並列を比較

2.1.1 プロセス並列とスレッド並列の比較

「京」を中核とするHPCI活用を見据えたチューニング講習会
アンケートおよび回答

設問1:プログラム1)〜9)の項目について、内容(長さ)はいかがでしたか?
当てはまるものを選んでください。
1)不十分 0 十分 15 過多 0
2)不十分 1 十分 12 過多 2
3)不十分 1 十分 14 過多
 0
4)不十分 0 十分 14 過多
 1
5)不十分 0 十分 13 過多
 2
6)不十分 4 十分 11 過多
 0
7)不十分 1 十分 10 過多 1
8)不十分 4 十分 11 過多
 0
9)不十分 1 十分 14 過多 0

設問2:1)〜9)の項目について、もっとも改善して欲しいものについて要望やコメントをお願いします。
・チューニングの内容を増やして欲しい。
・勉強させていただきました。2)については、資料にないことももう少し聞きたかったです。6)、8)が特に勉強になりました。
・簡単な実習はした方がいいと思います。
・プロファイラのオプションを知りたかった。
・コンパイルについて、富士通コンパイルの限定の話と、一般的な話かの区別がつきにくいところがあった。
・メモリに関するチューニングの話、おもしろかったです。もう少し詳しくやってほしいと思いました。全体として体系立った良い講習会でした。チューニングの講習として実習してほしい。
・プロファイラの説明はもう少し詳しい方が理解易いように思います。
・もう少し低レベルの話が入ってくるかと思っていたが、思ったよりも上位レベル(一般的)な話で少しひょうし抜けであった。京におけるノード間通信のレイテンシ、スレッド間バリア同期のレイテンシ、命令レベル並列あたりを考えてチューニング話(どれだけ性能改善したかの実例付き)を聞きたかった。
・リスト構造をベースにしたもののチューニングに関してもっと説明があればよかったと思います。
・思ったよりも内容がよかった。プログラムの実例は、もっと現実的な例がよいと思います。(単純すぎないもの)
・講習会に問題はありませんが、一般的に「京」についての情報が(ハードウェア、特にinterconnectについて)不足している気がします。