インターネット高速転送システム(Archaea)の使用方法

1. 概要

TCP/IPを使ったSCPやSFTPより効率の良いArchaeaを導入し、遅延の大きな遠隔地とFOCUSスパコンシステム間で高速なデータ転送を行います。以下の環境のいずれかを利用できます。

表1 クライアント環境

環境 対応OS 備考
Archaea dialog (GUIクライアント) Windows、macOS、AlmaLinux (RockyLinux, RHEL)、Ubuntu  
Archaea tools (CUIクライアント) Windows、macOS、AlmaLinux (RockyLinux, RHEL)、Ubuntu、Raspberry Pi OS コマンドライン上で利用できるツール

図1 接続環境イメージ

お手元のマシン
(localhost)
GUIクライアント(Archaea dialog) インターネット ログインサーバ
(hpfp.j-focus.jp)

ストレージ領域

/home1/グループ名/アカウント名
/home1/グループ名
(/home3はマウント申請が必要)
 
CUIクライアント(Archaea tools)

 

2. GUIクライアント(Archaea dialog)のインストールと設定

2.1. クライアントのインストール

(1) 以下のページから利用しているOSに対応するArchaea dialog をダウンロードします。

https://support.bytix.tech/latest/

※以下はWindows x86_64での手順です。他のOSの場合には上記ページのインストール方法のページをご参照ください。

(2)ダウンロードした「BytixArchaeaDialogInstaller.msi」を実行すると、「Bytix Archaea dialog セットアップ」ウィンドウが開きますので「使用許諾契約書に同意します」にチェックをして、「インストール」ボタンをクリックします。

(3)「このアプリがデバイスに変更を加えることを許可しますか」のダイアログが表示される場合は「はい」をクリックします。

 

(4) 以下の画面が表示されたら、「完了」をクリックしてインストールは完了です。

2.2. クライアントの起動と設定

(1) スタートメニューから「Bytix Archaea dialog 」をクリックして起動します。

※SSL-VPN接続中の場合は切断してください

(2) 以下の画面が開きますので、「+新規…」ボタンを押してサイト設定画面を開きます。

(3) 接続するサーバーの情報に以下を入力・選択し、「秘密鍵管理」ボタンを押します。
FQDNもしくはIPアドレス hpfp.j-focus.jp
ユーザ名 発行されたアカウント名(「u」+“課題名”+数字4桁)
認証方式 公開鍵認証
プロトコルとセキュリティ HpFP
暗号化 暗号で通信を保護する

(4)-1 「2.1.1.インターネットからのSSH接続によるログイン」で秘密鍵・公開鍵の作成と登録を行い、ログインサーバにログインできている場合。

※上記ができていない場合は、(4)-2 「2.1.1.インターネットからのSSH接続によるログイン」を実施していない場合。  を参照してください。

「秘密鍵をインポート」ボタンをクリックします。

2.1.1.インターネットからのSSH接続によるログイン」で作成した、「秘密鍵」を選択し「開く」をクリックします。

パスフレーズを入力して「OK」をクリックします。

以下が表示されれば「OK」をクリックします。

(4)-2 「2.1.1.インターネットからのSSH接続によるログイン」を実施していない場合。
(4)-2-1「秘密鍵生成」をクリックします。

(4)-2-2 以下を選択して「生成」をクリックします。
鍵アルゴリズム RSA
鍵長 2048 bits

(4)-2-3 パスフレーズを入力して「保存」をクリックします。

(4)-2-4「登録済みの鍵一覧」の作成した鍵を選択し、「公開鍵を保存」をクリックして公開鍵を保存します。

(4)-2-5 ファイル名を 「id_rsa.pub」 と入力し、「保存」をクリックします。
(4)-2-6 以下が表示されれば「OK」をクリックします。

(4)-2-7 FOCUSヘルプデスク(https://secure.okbiz.jp/focus-helpdesk/)で保存した公開鍵(id_rsa.pub)の登録を依頼します。

※FOCUSヘルプデスク が使用不可の場合はメールで運用グループ unyo@j-focus.or.jpに送付してください。

(5)「秘密鍵管理」の右上の「X」をクリックします。

(6)「秘密鍵」から上記で作成した鍵を選択し「保存」をクリックします。

3. GUIクライアント(Archaea dialog)の利用方法

3.1. 接続

2.2. クライアントの起動と設定 で保存した設定を選択して「接続」をクリックします。

初回接続時には以下が表示されますので、「サーバRSA鍵のフィンガープリント」がFOCUSヘルプデスクのFAQに記載している、「ホスト鍵のフィンガープリントを確認したい。」(要ログイン) の内容と同じことを確認し、[OK]ボタンをクリックします。

公開鍵・秘密鍵を作成した際のパスフレーズを入力し、[OK]ボタンをクリックします。

以下のような画面が表示され、お手元のマシンとログインサーバ間でファイル転送が出来るようになります。 

3.2. ディレクトリの移動

接続後、ウィンドウの右側のサーバ側のディレクトリは、/home1/グループ名/アカウント名 のホームディレクトリとなっています。

/home3 などの他の領域に移動する場合、 <_ のアイコンをクリックしパスが表示されている領域で /home3/グループ名/アカウント名 などを入力し、Enterキーを入力することによりディレクトリを移動することができます。

以下の「星とプラス」のアイコンをクリックするとお気に入りに登録することができます。

パスの部分をダブルクリックするとお気に入りと履歴を表示して移動することができます。

3.3. アップロード、ダウンロード

転送したいファイルをドラッグ&ドロップでコピーします。

アップロード

ダウンロード

ファイル転送完了の場合、以下のように表示されます。

4. CUIクライアント(Archaea tools)のインストールと設定

以下のページの「Archaea tools ver.x.x 【クライアントツール】」の「インストール方法」でそれぞれのOSのドキュメントを参照してください。

https://support.bytix.tech/latest/

5. マニュアル

マニュアルは以下からご覧ください。

https://support.bytix.tech/document/