本年度第10回目となるFOCUS利用講習会(基本コース・応用コース)を8月25日(火)13時から16時半の間で計算科学センタービル2階実習室にて開催いたしました。
今回は6名の方が参加されました。
基本コースでは、まずFOCUSスパコンのシステム概要について解説し、その後受講者各自の端末からインターネットを経由しFOCUSスパコンに接続、ログインしました。
ログイン後は実際にFOCUSスパコンへジョブを投入していただき、環境変数の設定、ソースのコンパイル、ジョブ投入キューの選定、バッチスクリプトの読み方・書き方、SLURM(ジョブ管理システム)コマンドを使ったFOCUSスパコンへのジョブの投入、結果の確認、課金状況の確認といった、FOCUSスパコン一連の使い方を実習していただきました。
また、FOCUSスタッフへの問合せ窓口「OKBiz」の使い方を「公開鍵登録の登録依頼」を例に講師が実演いたしました。
応用コースでは、逐次実行ジョブ、ノード内実行ジョブ、ノード間実行ジョブの3パターンのジョブを実行していただき、FOCUSスパコンとクライアント間のデータ転送について解説いたしました。一般的にはscpコマンドやWinSCPにて転送しますが、FOCUSスパコンでは高速転送ソフトSkeedSilverBullet(SSB)が利用可能です。scpとSSBの転送速度の差を体験いただきました。
質疑応答の後、希望者はFOCUSスパコンや端末利用室、「京」の展示コーナーを見学していただきました。
今年度、本講習会は毎月2回開催いたします。開催スケジュールはイベントカレンダーをご確認ください。
(基本コース プログラム)
1.FOCUSスパコンシステム構成
2.FOCUSスパコンへのログイン
3.FOCUSスパコンでのジョブ実行
4. 利用お問合せシステムOK-Bizの紹介
(応用コース プログラム)
1.ジョブ実行までの流れ
2.ディスク性能の測定
3.インターネット高速転送システム
4.予約システムの利用方法
5.FOCUSスパコンシステム利用のための各種マニュアルの紹介
講習会風景
FOCUSスパコンについて詳しく説明していきます。
FOCUSスパコンのシステムについて説明していきます。
Tera Termからのログイン方法の説明をしました。
アンケートおよび回答
平成27年度 第10回「FOCUSスパコン利用講習会(基本コース・応用コース)」アンケート集計
設問1 受講のきっかけについて
メール案内 |
1 |
ホームページ |
4 |
職員から直接 |
|
その他 |
1 |
設問2 講師の声の大きさ・テンポについて
ちょうどいい |
6 |
聞き取りにくかった(声が小さい等) |
設問3 下記プログラムの項目について、内容(長さ)はいかがでしたか?
(基本コース) |
不十分 |
十分 |
過多 |
FOCUSスパコンシステム構成 |
6 |
||
システムへのログイン(実習) |
6 |
||
ジョブ実行(実習) |
1 |
5 |
|
利用お問合せシステム(OKBizの紹介) |
6 |
(応用コース) |
不十分 |
十分 |
過多 |
ジョブ実行までの流れ(実習) |
6 |
||
ディスク性能の測定(実習) |
1 |
4 |
|
インターネット高速転送システム |
5 |
||
予約システムの利用方法 |
5 |
||
FOCUSスパコン利用のための各種マニュアルの紹介 |
5 |
設問4 今後、講習会で取り上げて欲しいテーマがあればお書き下さい。
(簡単なソフトでの一連の操作 ・ ソフトウェアのインストール )
設問5 今後、利用を希望するアプリケーションソフトがあればお書きください。
(・LS-Dyna ・ElmerFEM )
設問6 今回の受講を踏まえて、今後FOCUSスパコンを
直ぐに使えそう |
3 |
まだ理解が不十分 |
3 |
設問7 本講習会やFOCUSスパコンについて、その他、要望やコメントをお願いいたします。
・使用しているLinuxOSが使用できるようになれば利用できる。
・どういった計算規模での運用がFOCUSに適しているか、どういう運用が弊社業務にもとめられるか手探りな状況ですので、その辺りのイメージ不足を補う意味で今回受講は有用でした。