本年度第一回目となるFOCUS利用講習会(基本コース・応用コース)を4月14日(火)13時から16時半の間で計算科学センタービル2階実習室にて開催いたしました。
昨年度から(基本コース)と(応用コース)の2つのコースに分けて講習会を開催しております。
FOCUSスパコン常駐SEが講師となり、解説と実習を行いました。
基本コースでは、まずFOCUSスパコンのシステム概要について解説いたしました。
その後、受講者は各自の端末から、インターネットからFOCUSスパコンに接続、ログインしました。
ログイン後は実際のFOCUSスパコンへジョブを投入するまでの流れを実習していただきました。
環境変数の設定、ソースのコンパイル、ジョブ投入キューの選定、バッチスクリプトの読み方・書き方、SLURM(ジョブ管理システム)コマンドを使ったFOCUSスパコンへのジョブの投入、結果の確認、課金状況の確認といった、一連のFOCUSスパコンの使い方を実習していただきました。
また、FOCUSスタッフへの問合せ窓口「OK-Biz」の使い方を「公開鍵登録の登録依頼」を例に講師が実演いたしました。
応用コースでは、逐次実行ジョブ、ノード内実行ジョブ、ノード間実行ジョブの3つのパターンのジョブを実行していただきました。
ノード内並列ではopenMP、ノード間並列ではMPIの環境変数の設定が必要になりますので、その解説を踏まえ受講者がジョブ実行を行いました。
また、FOCUSスパコンとクライアント間のデータ転送について解説いたしました。一般的にはscpコマンドやWinSCPにて転送しますが、FOCUSスパコンでは高速転送ソフトSkeedSilverBullet(SSB)が利用可能です。scpとSSBの転送速度の差を示し、その有用性を解説しました。
質疑応答の後、希望者はFOCUSスパコンや端末利用室を見学していただきました。
今年度、本講習会は毎月2回開催いたします。開催スケジュールはイベントカレンダーをご確認ください。
(基本コース プログラム)
1.FOCUSスパコンシステム構成
2.FOCUSスパコンへのログイン
3.FOCUSスパコンでのジョブ実行
4. 利用お問合せシステムOK-Bizの紹介
(応用コース プログラム)
1.ジョブ実行までの流れ
2.ディスク性能の測定
3.インターネット高速転送システム
4.予約システムの利用方法
5.FOCUSスパコンシステム利用のための各種マニュアルの紹介
端末、iPadを使っての実習
TeraTermによるSSHログイン
OKBizの使い方の説明
ジョブ実行 実際にジョブを流します。
インターネット高速転送システムの説明 WinSCPとの転送速度比較
技術スタッフの説明 受講者の質問にお答えいたします。
「FOCUSスパコン利用講習会」アンケートおよび回答
平成27年度 第1回「FOCUSスパコン利用講習会(基本コース・応用コース)」アンケート集計
Q1 受講のきっかけについて
1 メール案内 0
2 ホームページ 2
3 職員から直接 0
4 その他(上司から) 0
1 ちょうどいい 3
2 ききとりにくかった(声が小さい等) 0
Q3 下記プログラムの項目について、内容(長さ)はいかがでしたか?
(基本コース)
1 FOCUSスパコンシステム構成 ( 不十分0 十分3 過多0 )
2 システムへのログイン(実習) ( 不十分0 十分3 過多0 )
3 ジョブ実行(実習) ( 不十分0 十分3 過多0 )
4 利用お問い合わせシステムOK-Bizの紹介 ( 不十分0 十分3 過多0 )
(応用コース)
1 ジョブ実行までの流れ(実習) ( 不十分1 十分2 過多0 )
2 ディスク性能の測定(実習) ( 不十分0 十分3 過多0 )
3 インターネット高速転送システム ( 不十分0 十分3 過多0 )
4 予約システムの利用方法 ( 不十分0 十分3 過多0 )
5 FOCUSスパコン利用のための各種マニュアルの紹介 ( 不十分0 十分3 過多0 )
Q4 今後、講習会で取り上げて欲しいテーマがあればお書き下さい。
・Gromacsのセミナー
Q5 今後、利用を希望するアプリケーションソフトがあればお書きください。
・生体分子のMD計算
・Gromacs
・myPresto
・Abaqus
・STAR-CCM+
・Amber
Q6 今回の受講を踏まえて、今後FOCUSスパコンを
1 直ぐに使えそう 2
2 まだ理解が不十分 1
Q7 本講習会やFOCUSスパコンについて、その他、要望やコメントをお願いいたします。
・早速利用しようと考えています。
・もう少し早く進んでも大丈夫でした。