1.FOCUSスパコンの概要

 FOCUSスパコンは平成23年4月より共用を開始し、「産業界向けのスパコン」として活用されています。
 本章では、ハードウェア構成等FOCUSスパコンの概要をまとめております。

 

1-1 システム概要図

システム概要図

1-2 演算ノード

ノード数CPU、GPU、VPU理論演算性能(GFlops)コア数メモリ(GB)ローカルディスク容量 (GB)ノード間ネットワーク
Aシステム2082.26GHz (Xeon L5640)×2基1081248500(HDD)IB-QDR 40Gbps
Bシステム21.86GHz (Xeon E7520)×4基11916512600(HDD)IB-QDR 40Gbps
Fシステム602.20GHz (Xeon E5-2698v4)×2基1152401282000 (HDD)IB-FDR 56Gbps
22.20GHz (Xeon E5-2698v4)×2基115240128
Tesla P100 ×1基4700( -- )16
Hシステム1362.10GHz (Xeon D-1541) ×1基205864512 (SSD)10GbE×2 (シャーシ間10GbE×4)
Qシステム12.0GHz(AMD EPYC 7713) ×1基2048645121600 (SSD)10GbE
1
2.8GHz(AMD EPYC 7543)×2基28676480
NVIDIA A100 ×2基19400( -- )160
Rシステム102.8GHz(AMD EPYC 7543P) ×1基1434322561600 (SSD)10GbE
Sシステム47AMD EPYC 9654 (2.4GHz) ×2CPU(計192コア)から32コアVMを利用122932128200 (SSD)100Gbps Ethernet x2(物理ノード間)
16AMD EPYC 9654 (2.4GHz) ×2CPU(計192コア)から92コアVMを利用353392320750 (SSD)
16AMD EPYC 9654 (2.4GHz) ×2CPU(計192コア)73731927681600 (SSD)
Vシステム2VH: 2.40GHz (Xeon Gold 6148)×1基10242096240 (SSD)IB-FDR 56Gbps
VE: SX-Aurora TSUBASA Type 10B×1基2150848
Wシステム2VH: 2.40GHz (Xeon Gold 6148)×2基204840192240 (SSD)IB-EDR 100Gbps
VE: SX-Aurora TSUBASA Type10B×8基1720364384
Xシステム61.80GHz (A64FX™)×1基27654832512 (SSD)IB-EDR 100Gbps
Zシステム242.10GHz (Xeon Gold 6230)×2基1408401922000 (HDD)IB-FDR 56Gbps
HPCIプリポスト
システム
12.1GHz(Intel Xeon Silver 4112) ×2基282815361200 (HDD)-
NVIDIA Quadro P4000 ×2基---

1-3 システム概要

2024.06時点

OSログインサーバRed Hat Enterprise Linux 8.8 (x86_64)
共用フロントエンドサーバ Red Hat Enterprise Linux 8.8 (x86_64)
GPU 搭載フロントエンドサーバCentOS 7.9 (x86_64)
VPU 搭載フロントエンドサーバCentOS 7.7 (x86_64)
演算ノード (A,B,Q,R)CentOS 7.9 (x86_64)
演算ノード (F,H,S,Z)RockyLinux 8.8 (x86_64)
演算ノード (V,W)CentOS 7.7 (x86_64)
演算ノード (X)CentOS 8.1 (aarch64)
HPCIプリポストCentOS 7.9 (x86_64)
開発環境GNU コンパイラ, Intel oneAPI
(FORTRAN, C, C++等)
ジョブ管理システムSLURM ベースのシステム

1-4 共用キュー一覧

計算資源の従量利用は共有キューへジョブを投入してください。

システムキュー名最長実行時間最大同時ジョブ投入数最大ノード数
(※1)
ジョブあたり
最大ノード数
(※1)
ノードあたり
コア数
キュー種別備考
Aシステムa024h24時間400/ユーザ646412従量
Aシステムa168h168時間400/ユーザ323212従量
Bシステムb024h24時間400/ユーザ2216従量
Bシステムb168h168時間400/ユーザ1116従量
Fシステムf024h24時間400/ユーザ606040従量
Fシステムf168h168時間400/ユーザ161640従量
Fシステムf024h_p10024時間400/ユーザ2240従量GPU搭載
Fシステムf168h_p100168時間400/ユーザ2240従量GPU搭載
Hシステムh024h24時間400/ユーザ1361368従量
Hシステムh168h168時間400/ユーザ55558従量
Qシステムq024h24時間400/ユーザ1164従量AMD(64core)
Qシステムq024h_a10024時間400/ユーザ1164従量AMD(64core) + GPU搭載
Rシステムr024h24時間400/ユーザ101032従量AMD(32core)
Rシステムr168h168時間400/ユーザ5532従量AMD(32core)
Sシステム32コアVMs024h_032c24時間400/ユーザ787832従量AMD(32core)
Sシステム32コアVMs168h_032c168時間400/ユーザ545432従量AMD(32core)
Sシステム92コアVMs024h_092c24時間400/ユーザ282892従量AMD(92core)
Sシステム92コアVMs168h_092c168時間400/ユーザ181892従量AMD(92core)
Sシステム192コアs024h_192c24時間400/ユーザ44192従量AMD(192core)
Sシステム192コアs168h_192c168時間400/ユーザ22192従量AMD(192core)
Vシステムv024h24時間400/ユーザ2220従量VPU搭載
Vシステムv168h168時間400/ユーザ2220従量VPU搭載
Wシステムw024h24時間400/ユーザ2240従量VPU 8基搭載
Xシステムx024h24時間400/ユーザ6648従量Arm(A64FX)機
Zシステムz024h24時間400/ユーザ202040従量
Zシステムz168h168時間400/ユーザ8840従量
HPCIプリポストp168h168時間3/ユーザ118無償無償
Aシステムa006m6分5/ユーザ2212無償(デバッグ)※2
Bシステムb006m6分5/ユーザ2216無償(デバッグ)※2
Fシステムf006m6分5/ユーザ2240無償(デバッグ)※2
Fシステムf006m_p1006分5/ユーザ2240無償(デバッグ)※2, GPU搭載
Hシステムh006m6分5/ユーザ448無償(デバッグ)※2
Sシステム32コアVMs006m_032c6分5/ユーザ3332無償(デバッグ)※2
Sシステム32コアVMs001h_032c_RL1時間5/ユーザ3332無償(デバッグ)RockyLinux検証キュー
2024年4月~6月末
Sシステム92コアVMs006m_092c6分5/ユーザ2292無償(デバッグ)※2
Zシステムz006m6分5/ユーザ2240無償(デバッグ)※2, デフォルトキュー
  1.  予約状況や混雑状況等により、変更する場合があります。
    特にSシステムについては利用状況を鑑みてノード数、VM数を変更する場合があります。
  2.  デバッグキューです。計算資源利用料金は発生しません。デバッグ(ソフトウェアの動作検証等)にご利用ください。なお、FOCUSスパコン従量利用ソフトウェア(Gaussian等)を実行した場合、計算資源利用料金は発生しませんが、ソフトウェア利用料金は発生します。
  1. 実際に本システムを利用する際には、sinfo -s コマンドで利用できるキュー名を確認して下さい。
  2. キューのノード実行状況を確認する際には、squeuesコマンドで確認して下さい。
  3. デフォルトキューは「z006m」となります。ジョブ実行時にキュー名が省略された場合「z006m」で実行されます。
  4. ISVアカウントではデバッグキュー(※2)のみ利用可能です。6分以上の実行が必要となる場合は、ヘルプデスクからご相談ください。

 

1-5 ストレージシステム

ストレージシステムNASストレージシステム分散ファイルシステム演算ノードローカルディスク※3
マウント先/home1/home3/work
容量各課題 200GB各課題 10GB
追加は、要・申請 (※1)
(有償)
500GB~6TB
(演算システム毎に異なる)
用途ホームホーム兼ワークスクラッチ
書き込み性能システム全体500MB/s11GB/s80~440MB/s
(実測値・演算システム毎に異なる)
プロセスあたり(制限なし)1GB/s(制限なし)
アクセスログインサーバ要・申請 (※1)×
共用FE (※2)×
専用FE (※2)×
演算ノード
  1.  FOCUSヘルプデスクより申請してください
  2.  FE:フロントエンドサーバ
  3.  H,Q,R,S,V,W,Xシステムの/work はSSD, そのほかのシステムはHDD

1-6 ソフトウェア

  •  FOCUSスパコンのOS、開発環境、ジョブ管理システム等はアカウント発行料に含む。
  •  商用ソフトウェアは原則利用者がベンダーから直接ライセンスを取得しFOCUSスパコンにインストールして利用。
    (FOCUSスパコン上での利用形態、料金、実行方法等はベンダーに直接お問い合わせください。)
  •  GaussianMIZUHO BioStationはFOCUSがライセンスを取得しており、時間従量制 にて利用可。
    (要・利用申請(FOCUSヘルプデスク からご連絡ください))
  •  オープンソース等で要望が多いものは共用領域にインストール。